プロレス

当方情報源の媒体が週プロだけなので、何かと視点が偏りがち。
なことを踏まえた上で、今週号の週プロの前田日明ロングインタビュー。
上井イベントへのスーパーバイザー(あくまで上井氏の個人的なアドバイザー)として参加を表明している前田。リングス時代に培ったネットワークを生かして、イベントに上がる選手をブッキングしたり、同イベントにアドバイスを与えるのが役目らしい。
とは言え、ここで上井と前田が、同イベントで目指している方向が一緒なのか?というのが、気になる所ではある。
一つ言えるのが、上井も前田もプロレスという括りを使う時には、それが「新日本プロレス」を指しているということだろう。猪木が作り上げた、プロレスの中の「新日本」というジャンル。
同イベントは、その「新日本プロレス」に対する一つのアンチテーゼということになるのだろう。上井の思惑はともかくとして、少なくとも前田自身の主張はそこにあると思う。
ただ、前田の中では「UWF旗揚げ時に、新日本はUWFスタイルになるべきだった。そうすればK-1やPRIDEが出てくることはなかった」ということになるらしいが、そりゃあんまり楽観的過ぎないかい、と思う。
新日本がUWFスタイルになったとして、U系の安生・高田・船木がヒクソンに破れ、リングスから出た田村・山本なんかが(少なくとも戦績では)あんまりパッとしないことを考えると、前田の主張にもちょっとうなずきかねる。

で、ヤングライオン杯に元リングス・伊藤の参加が発表された。会見の席上で、同じく元リングスの高坂剛が「興味があるのは永田」と言っていて、週プロで永田をこき下ろしている前田の発言との差が面白い所。
新日のリングで(しかも上井さんがいない中)やるとしたら「新日本プロレス」になっちゃうんだろうけどなぁ。