少林寺拳法

引退したにも関わらず、40周年記念式典とやらの仕事があるわけです。
元主将に押し付けてばっくれようと思っていたら、引きずり込まれた。ナンテコッタ。
式典自体は9月で、月一で実行委員会の打ち合わせがある。
で、それが今日なわけだ。
先日部活に顔を出した時に、他の同期に「参加が1万5千円で、不参加が1万円」とか、曖昧な記憶で適当なことを言ってしまった。まだ決まってなかった気が激しくする。
まあ、当たらずとも遠からずとは思うが…。
会場は、大学内のホール。食事は学食に頼む、とどう考えても格安に済むはずなのだが、OB・OG合わせて約200人×1万で200万円の予算が組める。
「何に使うの、そんなに」
と元財務だったO田氏に聞かれた。後輩のためにだったら気前よく出すが、役職柄金にシビアで、いいたいこともはっきり言う。
「メイン(会場賃料と食費)でそれだけ安く済むんだったら、そんなに集めることねーじゃん。
どうせ、OB会で飲んじまうんだろ」
…まあ、否定できん所だ。
「後輩のためにだったら金出してもいいけどさー。あのおっさん達の飲み代に使われちまうのが納得いかねーんだよ」
当然の不満だろう。俺にもそれくらいの不満はあるし。会計監査とかで、第三者入れればいいんだよな。先輩後輩の信頼関係とかガタガタになるだろうけど。
「…ま、溝は埋まらんままだと思うけどね」
とフォローにもならんことを答えておいた。
一人一人仕事があり、それぞれの時間がある。家庭をもって、家族との時間だって必要だ。その時間を削ってまで、部のOBとしてOB会に顔を出す、練習も(ごくたまに)見に来てくれる(自分に関係ない台の先輩が来るのは迷惑だったけど)、金も払う。
それゆえに出てくる、「やってやっている」という意識。
他の連中は、金だけ出して出てこない。時間まで削っている俺達が、少しくらい飲んで何が悪い?
、と。
問題はそこだ。
デカい面するんなら金もきれいに使えよ。他人の金を飲むのに使っておいて「来てやっている、指導してやっている」とは。片腹痛いわ。
現役は現役で、「ウザったい、迷惑」という意識。ま、10代以上のOBに対してだが。社会人になってから時間を作るのは、案外難しいのだ。学生はそこまで考えが及ばないか、もしくは考えていても実感ができない。
この意識の差がある限り、現役とOBの差は縮まらない。
とは言え、ある種の馴れ合いや不正に、以前ほど厳しくない自分がいる。なんだかんだ、世の中はそういうことが潤滑油になって回っている面もあるとは思うから。
それくらいの役得がなけりゃ、OB会の理事なんてやりたくないだろうし(それが目当てでなってるOBはいないだろうが)、人間、無償の奉仕を進んでしようっていう人格者ばかりじゃないんだから。

でも

その時は喋らなかったけど、式典にコンパニオン頼む気でいるって言ってたら、多分もっと怒ってたんだろうなあ。