鉄子の旅

鉄子の旅 (1) (IKKI COMIX)

鉄子の旅 (2) (IKKI COMIX)

主人公の１人、横見浩彦氏は先日の読売新聞で、日本の全駅下車達成が記事になっていた、気がする。
連載はＩＫＫＩ。
作者は菊池直恵。鉄道に全く興味のない女性漫画家だったが、連載している内に無駄に鉄道知識がつくことに。マンガのネタにするはずが、本気で電車に乗るのを拒否して取材後半を没にするなど、プロ意識には少し欠ける。
１巻では割合淡々と乗った路線のことを描いているが、２巻からは時折ハッとさせる描写も見られるようになった。好きなのは第１０旅の「…梅がキレイだなぁ…」と、第１６旅の１７６Ｐ。
全体的には、面白い。廃線イベントの回も、寄せ書きなんかを見るとグッと切なくなる。第７旅に出てきた押角駅なんかは、本気で行ってみたい。
横見氏にはオタクの自覚がないらしい。
ハッハッハ。そんな馬鹿な。
まぁ、オタクの意識ってそんなもんなんだろう。他人から見れば充分なのに。
基本的に話の最後に出てくる横見語録は秀逸なものが多いけど、「しまった、連休だからテツが多い」には笑った。
つか、横見氏は旅全体に強いのね。鉄子だけ見てると、鉄オタオンリーって印象しか受けないけれど。
３巻は３月３０日発売。買おう。