お出かけ

山田FBと、八王子城へ。
理由というほどの理由もないが、人文地理学Aの課題で「地名」というお題が出され、我らが居住地の地名の由来を調べたところ、なんでも、

「八王子」は、戦国時代末に、北条氏照が居城し、豊臣秀吉によって落城した八王子城に由来する。
その「八王子城」の「八王子」の由来は、延喜16年(916年)、華厳菩薩妙行と言う名僧が、修行中に現れた牛頭天王に、八人の王子を祀ることを託され、深沢山上に牛頭八王子権現が創設されたことに因る。後に、この深沢山に八王子城が築かれ、八王子権現が城の鎮守として祀られることになった。城の名前は、これに因んで八王子城となり、その城下が八王子村と呼ばれることになる。

ということらしい。
で、地元住民にも関わらず、現居住自治体の名前の大元に行っとらんのは如何なものか、と。
場所柄、全国的にも(そこそこ)有名な高尾山には、小・中・高を通じて腐るほど登ったものだが、意外にも八王子城には行ったことがなかった。
それにねぇ、ほら。
八王子城といえば、アレで有名じゃないですか。アレ。
そう、アレですよ。例の。
例の。
霊の。





…ひぃぃぃぃぃぃぃ…(マジビビり)。
夜行く勇気は勿論ないので、昼に行きましたよ。
しかし、毎度アホな理由で出かけるのに付き合ってくれる友達がいるのはいいもんです。多摩動物園の時も然り。
T氏やM岡や、親しい友はいるが、こーいうことに付き合ってくれる「ノリ」には感謝したい。
車を停めた場所から暫く行くと、「←御主殿跡、御主殿の滝。本丸跡、八王子神社→」の立て看板が。とりあえず滝は後回しにして、本丸跡へGo。
これがまた登る登る。大して整備もされてない道を。
Tシャツ、ハーフパンツ、サンダル、という装備ではちょいと過酷過ぎた気が…。
しかも、山の中とは言え暑い暑い。
小1時間ばかり登って、本丸跡到着。社殿がある所を見ると、ここが牛頭天王を祀った八王子神社らしい。
麓まで降りて、今度は御主殿へ。
山上には見るべきモノが特になかったが、御主殿付近は発掘調査も行われ、一端に整備されている、とのこと。
半ば道なき道を踏み分けていくと、突然開けた場所に出た。
刈り込まれた芝生が広がる、どうやらここが御主殿跡のようだ。照りつける太陽が、じりじりと肌を焼く。石造りの階段を下りるのも、ちょっとした登山のお陰できつい。
山F「エスカレーターくらい付けてほしいな」
稲「でもねぇ、歴史的なものが近代文明に侵されてるのって、ちょっとがっかりよ?*1
山F「でも、今戦国時代の殿様がいたら、絶対城にクーラー入れてるって」
確かに。





御主殿のすぐ脇に小川が走っており、そして例の滝が…。
八王子城は、豊臣秀吉による北条氏攻めの時に落城し、北条氏降伏の原因になったといわれているが、それはこの八王子城で凄惨な掃討戦が行われたかららしい。
女子供から牛馬に至るまでその悉くが殺戮され、滝と小川は、その血で3日3晩真っ赤に染まったという…。




…ブルブル。





滝自体は、想像してたのより大分小さく、そばには石碑と朽ちた卒塔婆が数本、それと、まだ真新しい卒塔婆が一本。
その冥福を祈り、2人は滝を後にしたのであった。
お互い霊感はまっっっったくないので、何も見えなかったが、帰り際に何度も後ろを振り返ってしまうビビりな俺。
画像は、霊のウボァー
…例の滝。

*1:名古屋城は、昭和に入ってから復元されたお城のため、城の内部にはエレベーターとクーラーが完備されている。雰囲気ぶち壊しなお城。