もやしもん

石川雅之を初めて知ったのは、恐らくモーニングで掲載された読み切りを目にしてからだと思う。「面白い絵を描くな」と思って印象には残ったものの、「なんか合わんな」とも感じて、それ以来チェックすることが無かった。
上の妹曰く、「もやしもんとへうげ者を買おうとしたら、『それはちょっと…』的なことを言われた」とのことだが、確かにそういうこと言ってたな。
というわけで、もやしもんも存在は知っていたものの、少女ファイト目当てで買っていたイブニングにおいてすら、流し読みという状況だった。そもそも1話辺りの量が少ないので「話がブツ切りでテンポ悪いな」と感じていたのだ。
先日たまたま、書店で1巻を丸々立ち読みする機会があって、それで評価が180度変わった。
なんじゃこりゃ、面白れー。
農大の雰囲気もさることながら、みんな気負わずに生きてるのがいい。春祭と収穫祭の辺りを読んでると、「ああ、俺も農大に行きたかったなぁ」と思わせてくれる。
小ネタもびっしりで、単行本で読んでいくとテンポもいい。
やはり川浜と美里がいいキャラ出してる。こいつらいい先輩だよなぁ。
長谷川をホテルから連れ出す回の、「突然ダンスに誘って舞いながら店を出て行くってのが現在ベストな作戦だ」「ただそれが本当にセレブな作戦なのか分からん」のやりとりが、何度読んでも笑う。
酒について豊富な情報が載っているのも特徴で、日吉酒店が初登場した回で、及川の飲んだ「竜神丸」などは、ヤフオクで注文してしまった。美味い酒飲みてーよー。そしたら、この竜神丸ってのが、製造元の蔵が、特約店にしか卸してないという代物で、それすら数が少ないから、その酒屋のサイトの「竜神丸」の情報を優先的に出してくれる会の会員になったうえで、かつ抽選予約で漸く手に入る、という酒だと知る。
そいつぁ…orz
大吟醸の中取り生酒が呑んでみたいです…。
あと言うまでもないことだが、菌たちがかわいい。ただ、有毒な菌は、ポップながらもどこが不快、というか見ていて『怖い』と感じる雰囲気を醸しまくっている。O-157とか、ボツリナムとか。

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(2) (イブニングKC)

もやしもん(2) (イブニングKC)

もやしもん(3) (イブニングKC)

もやしもん(3) (イブニングKC)

もやしもん(4) (イブニングKC)

もやしもん(4) (イブニングKC)

もやしもん(5) (イブニングKC)

もやしもん(5) (イブニングKC)

醸すぞ。