どっちかって言うと、有名なのは「閣下で三国統一を目指してみる」なんだろうけど、そっちの方は全部見ていないので。
元ネタのゲームは、「Hearts of Iron 2」というPCゲーム。リアルタイム制で、世界大戦を全世界規模でプレイできるらしい。
春閣下はチェコスロバキアを乗っ取って、アイドルやスヴォボダ*1らとともに、世界を手にする戦いへ身を投じる…。
と、動画だけでも歴史好き、ウォーゲーム好きには面白く見れる代物なんだけど、「その1.5」で閣下とイギリス国王、ジョージ6世との会見するシーンがあり、作者から「大英帝国騒乱記からネタを取り過ぎた」とコメントが付いていて、会見での意味ありげなやり取りも気になったので、「大英帝国騒乱記」でググってみたところ。


http://wing2.jp/~hoi2aarwiki/index.php?%C2%E7%B1%D1%C4%EB%B9%F1%C1%FB%CD%F0%B5%ADAAR



かなりの長さになるが、仮想戦記とか好きなら全部読んでも後悔しない内容。というか、他のAARも読んでみたけど、「騒乱記」は頭二つ三つ抜けて面白い。
この「騒乱記」の大英帝国元首、ジョージ6世は、「春香=閣下」設定をも上回るドス黒さ。圧巻は、インドに向けての戦術核集中運用。一気に6発を主要都市に叩き込みます。…ゲームの中の話とはいえ、なんてことを…。
しかし、この「稀代の暴君」が、お話の途中で、史実通りにあっさり病死。続いて王位に付いたエリザベス女王。まともな常識人であり、この狂った帝国を元に戻すのか…?!と思いきや、涙を呑んで父が先鞭をつけた世界制覇への道を完遂させる。ついにはアメリカに向けて戦術核を集中運用。
…この人、自分の意に沿わぬ役を演じてるんだよね?本当に?
と思うくらい豪快に覇道を突き進む。
両方見物して、2倍楽しめるMADとAAR。



しかし、これ読んでるとハーツオブアイアン、やりたくなってくるねぇ。すごくやりたくなってくるねぇ。(強調)

*1:調べたところ、チェコの軍人で後の大統領