クレヨンしんちゃん

傑作といわれるうちのもう一つ、オトナ帝国の逆襲。
大阪万博をネタにしているだけに、その世代には直撃だが、それ以外の世代は割とピンとこない、みたいな感想がamazonのレビューに書かれていた。
自分はそれ以外の世代…のはずなのだが、挿入歌として使われている歌の9割が分かるってどうなのコレ。
敵役のケンとチャコが完璧な悪役ではないことや、秘密結社イエスタデイ・ワンスモアの実態がいまいち説明不足なことは突っ込めるが、それを差し引いても十分面白い。
大阪万博の開催された時代は、誰もが来るべき21世紀に憧れ、輝かしい未来を疑わなかった。
作中で描かれる20世紀博は、そんな時代の風景を見事に再現している。誰にでもある「子ども時代」への憧憬。いつまでも、懐かしい思い出に浸っていたい。
でも、思い出だから美化されてるってこともあるんだよなぁ。今だって、そんな悪くはない筈だ。
ひろしとみさえがいなくなった後に流れたBGMが「時には母のない子のように」なのが笑った。