餓狼伝 19巻

  • 鞍馬vs片岡

「武」というアマチュアリズムの体現者である片岡に対して、鞍馬はあくまで「プロレス」というエンターテイメントを貫く。相手の攻撃を受け切り、客を盛り上げ、その上で勝つ。
見てくれたろうなッッッッ!我々の真髄を!これがプロだ!これがプロレスだ!
と、言いたくなるような。鞍馬は理想のプロレスラーを体現してるなぁ。

  • 椎名vs畑

一方こちらも「武」を追求する畑。
この2試合に関しては、図らずもというべきか、武における「本物」と「偽者」を描いている。
まがい物の横行する「武」の世界において、片岡は「本物」であり、畑の先輩は「武」の負の面を表しているといえよう。

餓狼伝(19) (イブニングKC)

餓狼伝(19) (イブニングKC)