そこにロマンはあるのかしら

Sound Horizonの2ndアルバム。
サンホラの第二期に入り、あらまりが脱退して、果たしてどんな感じになるのか期待半分、不安半分だった。
正直な感想を述べれば、期待外れと言うしかない。
聞き手に投げてる部分が多いのが、まず不満。つまりは、今まではアルバムの中、あるいは曲の中で、確固たる一つの世界観を構成していたのが、このRomanでは散逸してしまっている点。
これは純粋に好みの問題だと思うが、パッと聞いてみて、冒頭から乗れるような曲もなかった。
一番の問題は、声優を豪華に起用しているところだろう。ここ数日で出揃ったレビューをザッと読むと、最も賛否両論あるのがこの部分のように感じる。
大塚さん、CV若本、飛田さんから、般若、日高…。いや、これは、今までのファンが望んでいたことなのか?確かに新たな層を獲得するために有名声優を起用するのは、戦略としては理解できるが、あまりにあざと過ぎやしないか?
Sound Horizonの音楽は、アニメやゲームの音楽と親和性が高い。だからメジャーデビュー前は、あらまりやじまんぐが2人で複数の役を演じ分けて世界を作っていくのを、片や感心しながら、一方では惜しみながら聞いてきた。
1人何役もこなすのは確かにすごい。だが、もっと多く、声の演技に長けた人たちが参加すれば、更に広がりをもった音楽になるのではないか?
確かに、今回のアルバムで一見その願いは叶ったように思える。が、上記のような声優を持ってくるのは、あまりに安易な手法ではないか。あまりにイメージ優先の音作りに過ぎないか?
ネームバリューのある声優を、いとも簡単に*1参加させて作ったアルバム、果たして、そこにロマンはあるのかしら?







1枚目のElysionでいいスタートを切ったと思っていただけに、Romanでは少し評価が下がった。
今の一番の望みは、自主制作版の再販。ヤフオクでも1枚2万↑とかするし。アホか。

5th story CD「Roman」(初回限定盤)

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5th story CD「Roman」

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*1:そう見える