エマ (7) (8) (9)

エマ (7) (Beam comix)

エマ (7) (Beam comix)

森先生は変態です。(バカです、でも可。)*1




「前回のレビューは〜」と思ってエントリを漁ったら、なんと2年前だった。放置し過ぎ。
本編の方は7巻で終わったわけだけど、どうにもこうにも消化不良というか、いや、まぁ、まとまってはいるんだけど。
ここまで迷走していた坊ちゃんが、漸く腹を括って、アメリカに行ったり、子爵に啖呵を切ったりしたかと思ったら、話自体が終わってしまいました。
個人的に気に入っているのが、メイドたちのお風呂シーン。や、エロス的な意味以上に。クールキャラがちょっとしたことで感情を露わにしたり、普段は厳しい教官キャラが、実は教え子を認めていることが分かったり、ブルネットのドイツ美人メイド長が、
「メイド長くらいにはなれたわ」
と言ったり。
…アデーレさん…。



…で、エレノアは?
と疑問が沸いた所に、こちらの8巻。

ビームコミックス エマ 8巻(通常版)

ビームコミックス エマ 8巻(通常版)

やっとエレノアが救済されます。でもこのアーネスト坊ちゃんが空気なんだよなぁ。この話に出てくるフランス人が、これまた典型的フランス人で笑った。のだめでは「おじいさんなのに…」「『おじいさん』じゃない、『フランス人』だ!」というやり取りがあったり、できるかなでは「お前ら四六時中セ ッ ク スのことばっかり考えてるんだろう!」とか言われてますが、やっぱりそんな民族なのか知らん。
そのエレノアの救済と双璧をなすのが先生。亡くなった旦那と万博に行くお話。ツンデレですよツンデレ。まさかのケリー先生ツンデレ嫁。また旦那が能天気な愛妻家で、この夫婦がとても微笑ましい。
買ったのは特装版の方で、これの表紙のメイドさんたちを、森先生が気合入れて超絶可愛く描いている。ああ可愛い。




そして今回購入した9巻。

エマ 9巻 (BEAM COMIX)

エマ 9巻 (BEAM COMIX)

メインはドロテアさんなんだろうなぁやっぱり。ご結婚なさる前が素敵過ぎます、奥様。
しかし、本当に森先生はイギリス好きだよなぁ、と思うこと頻り。愛があって、きちんと勉強しているから、当時の風俗を描いてもリアリティを感じる。
テオが主役の話では、あまりの背景の描きっぷりに苦笑い。先生、丁寧にマンガ描き過ぎですよ。嬉しいですが。

*1:あとがきを読むと、的な意味で