今回の安心安全目線はどれくらい続くのか。

前略。ギョーザ事件によって、中国を叩き、食料自給率の低さに(また今更)注目した日本の明日はどっちだ。
かつ原油高、それに伴うバイオ燃料の需要増、それによる小麦・とうもろこしなど食物原価の高騰、とも絡めて、なんだか国内産を見直し、「安全で安いモンなんて無理。安全が欲しければ金を出さなきゃ」みたいな流れになってきている。






なんか違和感。まぁ、それは置いておくとして、国内の第一次産業が見直されるのはいいことだと思う。
国内産の値段が高い高い言われているが、
1.それは供給<需要の比率で、両者のバランスが崩れているのと、
2.その供給の基盤となる産業施策の不備、
3.産業人口の高年齢化と後継者不足、
4.「安ければ少しくらい(実は全然少しではない訳だが)不安でも外国産で構わない」という消費者意識、
が原因ではないのかね。
少なくとも4点目に関しては、今現在少し変化してきている、または状況の変化を国民が認識しつつあるように思える。ここが解決すれば、国内産の需要増→競争原理と、ビジネスチャンスの発生が生み出され、3点目は2点目と密接に関係しているので、少なくとも国が有効な農業振興策を打ち出せば、「高い国内産」は「そこそこ高い国内産」レベルにまで値段が抑えられ、三方一両得ではないかと考える次第。







しかし、こういった食生活の安全に対する意識ってのはいびつだなぁ、と思う。
冷凍食品を敬遠する母親達。前日からお弁当の仕込みをしたり、時間と材料をやりくりしているようだ。弁当作ってもらえるだけ良いと感じるべきなのか。
今までおかずに冷凍食品を使って、キャラ弁を作ってあげていたという母親がTVに出ていた。受け取り方は人それぞれだろうが、自分の中での基準でそれを母親の愛情と呼ぶかというと、呼ばない。
冷凍食品を使わずに、普通の弁当を作ってくれた方が、愛情を感じるが。