比較的単純な問題にしてみる。

一応、自分のニコニコに対する立ち位置を明確にしておく。

  • ランキング依存。

まずランキングを開くと、デフォルトで出てくる「本日」「マイリスト登録数」「1〜100位」のランキングを上から下まで見る。その時点で、マイリスト登録数が少ない=(必ずしもイコールではないんだが)再生回数が少ない動画を、機械的に視聴対象から弾く。
この程度の選択では、再生数の多い動画と言えど、自分の「面白い」「見たい」という基準に合わないものが多数あるが、致し方ないと思っている。最大公約数に乗っかるのは、効率よく見るのには比較的有効な方法だ。




最近はアイドルマスターランキングに全く目を通していないので、ニコマスも以前に比べればそこまで見ていない。
だが、自分がニコニコを見続ける理由の一つは間違いなくこれである。



  • 教祖様により洗脳済み

ドナルド動画でランキングに入ったものには、ほぼ目を通している。「全部」ではないが、とりあえず信者のつもりである。




とりあえず三点を書いてみた。
整理してみると、意外とMAD削除の影響を受けなさそうな気もするのだが…。




  • 数の論理は結構大事。

例えばmixiのニコニココミュなんかでは、俺のような人間が「私はMADは見ないからあまり影響がない」という趣旨のことを結構書いている。
果たしてそうだろうか?というのが、天邪鬼であるところの自分の感想だ。
多数の人間がMADにそこまでの執着を示していないといっても、潜在的な数まで含めれば、MADがなければニコニコから離れる(垢消して退会まで行かなくても、見なくなる)人は、結構無視できない数いるんじゃないか。
単純な視聴者数の衰退は、比例してそのサービスの衰退と、割合にイコールであると思う。つまりMADの製作者、視聴者の減少は、他の、例えば今回の騒動に関係ないと言われている演奏系、歌唱系、VOCALOID系などにも、少なからず影響を与えるんじゃないか。
「面白そうだから見てみよう」ってのは、あまりに素朴な動機だが、そういう人たちが集まって形成された盛り上がりが、ある層の減少で水を差される可能性は大いにあると思う。



  • 権利者罵倒は筋違い

視聴者側から言えば、現在の状況が限りなく黒なことを認識した上で、消されたら「ああ、消されちゃったか、残念」というくらいが姿勢としてちょうどいい。
二度と見られなくなってしまうのが嫌なら、さっさとダウンロードして保存すりゃ良い話だ。そのためのツールは、今は探せばいっぱいある。
ただ権利者側が一方的に申し立てれば全て削除される、というのも素直に納得はできない話だ。
権利者が主張するのも、「なんらかのパッケージで映像商品を出せば当然上がるであろう利益の侵害」というモノなのでは?
現行放映されているアニメが、ごくごく近い将来のDVDの売り上げ利益を心配して、アップロードを阻止したいのは分かるとして、放送局のアーカイブで眠るだけとしか思えない映像は…。


  • MADから新しいものは生まれているのか?

製作側が、新たにオリジナルの物を作るステップアップとしてMADを利用するのはいいと思うが、これで飯を食っていくとなると別の話になる。
これは先日T-260Gに話したのと真逆のことを言うことになるが、MADには対価としての金銭は発生しない方が良い。
例えばアニメを使った多くのMADは、前提として「対価として金銭の発生した事物」を材料にしている。
つまり、キャラクターの創造(設定構想から、キャラクターの書き起こしから、アフレコから)する手間とアイディア、それを動かす労力、それを広報する労力と費用…これらを全て、大元の製作側に依存しているのだ。
そこで生まれたものは確かに「面白く」「すごい」ものであることも多い。だがそれが、生産的で、オリジナリティに溢れた行為や事象かといえば、それは多分Noである。今まで膨大に蓄積されてきた素材を再利用、悪く言えば食い潰しているだけに過ぎない。
視聴者がいたずらにMADを礼讃して「原作を超えた」とか言うのは自由だが、もしMAD製作者がそこで満足して、自分なりの創作へのモチベーション(もちろんオリジナルを作ろうとする、あるいはオリジナルを作るというプロジェクトに参加しようとする)が発生しなくなるようなら、MADには利益などない。





また全くまとまりがなくなったが、この辺りでおしまい。
それより明日の心理学テストの準備をしろ。