ちょこちょこ考えていること。

始講式前の解剖生理学2のテストが終了したので、ブログでも書くことにしよう。
とは言え、まだまだスケジュール的に楽なわけでもない。今週は金曜日に循環器のテストがあるし、来週末には実技のテストがある。成人看護学のグループワークもまだ終わっていないし、9日提出の論理的思考のレポートに関しては資料すら読んでいない状態だ。
時間はあった。
やってないだけだ。



なんだか知らない間に、メキシコ湾上で発生したハリケーンが、このまま北上すると米帝本土を直撃するという話になっているらしい。
これがどうやら、3年前に発生して大被害をもたらしたカトリーナ級の勢力で、ヤンキーどもがアタフタしていると。
カトリーナについては、従来地球温暖化との関連(超強力な暴風の多発)、そして先進国、しかも温暖化の原因とされるCO2の主要排出国・アメリカが、その温暖化の被害を受ける、ということで注目された。
政府の対応のまずさや、防災手段(被災後の計画を含めて)の不備、高齢者や黒人など社会的弱者が被害を受けた、などの文脈でも語られている。



と、真面目なことは他の人がやってるからよし。
アメリカではハリケーン命名法として、女性・男性の名前が、アルファベット順に交互に名づけられることになっている。
今回発生した、「カトリーナ級」のハリケーンの名は「グスタフ」で、いやこれは強そうだ。
カトリーナ」なんて名前から連想されるのは、

ヤンキーのじゃじゃ馬娘。(画像はイメージです)




対して、「グスタフ」といえばカイゼル髭のマッチョなジジィが、「鉄と血!」とか連呼しながら、右肩に無反動砲、左手で800mm列車砲の引き金に指をかけているイメージである。
ああ、不謹慎不謹慎。
ところで、山田玲司が、現在頑張って地球温暖化に対する啓発を行っている。
…スピリッツと、まんがくらぶオリジナルで。
掲載紙に関しては若干間違ってるんじゃねーかとも思うし、この手の話は読むと非常に正論であるだけに、どうにも説教臭く感じてしまうのだが、スピリッツ掲載のココナッツピリオドに関しては、漫画的な面白さも十分にあるので、このままの調子で啓発を続けて欲しい。





  • トイレ

これに関しては、むしろトイレというよりは「高齢社会」の問題なんだと思うけど、行政機関の男子トイレがちょっとひどい。
どこがひどいかって言うのは、具体的に「ここだ!」ってのは憚れるんだけれども。




八王子市の生涯学習センターね。
男子トイレは、男性器の構造上、男子一般の排尿動作上、どうしても便器の直下に雫が垂れてしまう、くらいはしょうがない。だが、ここに関しては控えめに見積もっても、足踏みしたら跳ねが飛ぶくらい黄金清水が水溜まっている。
原因は多分二つ。

    • 行政機関に来る人間は、成人以上の年齢層が多い。
    • 俺が普段行く施設よりも、高齢男性の訪問者数が多い。


そもそも高齢男性ってのは(これは認知とかどうだとかは、あんまり関係なく)、
・まず前立腺がやられる。
これで様々な排尿障害が起こる。前立腺の疾患は、ある程度歳がいった男性には避けようのない宿命である。前何かで目にしたが、前立腺を取り除いたら、前立腺のあった位置に、つまみを押すと尿道が締まるバルブ(のようなもの。手動)を埋設する、なんて手術もあるようだ。



・精密動作が粗くなる。
若者でも「高齢者体験セット」なんかの経験がある人は分かるだろうが、精密な動作はあまり期待できない。力の調節も難しいので、自分の肉欲棒太郎を「大体こんなもんだろう」感覚で振ると、前立腺の関係で尿が切れてないから…。



・感覚器が鈍る。
視覚や触覚などの感覚がぼやけるから、感覚的な「大体こんなもんだろう」という範囲の幅がやたら広がる。「大体これくらいの距離なら、尿が便器に入るだろう」という基準が既に緩い。






この辺りから段々いい加減になってくる。




・短気になる。


「急ぐとも 心静かに手を添えて 外にこぼすな 松茸の露」
この句をトイレで見かけるたびに、「全然上手くねえよ!」と「こんなもん作るやつも、これ便所に張るやつも、センスを疑うよ!」と、心の中で突っ込んでしまう。
前立腺の関係もあるから急ぐ気持ちは分かるんだが、それ以外にも「特に焦る必要はないのに、準備が整う前に排尿を始める」人も結構な数いる。


・男性器を晒すことにあまり抵抗がなくなる。
全然無い、となると下半身裸で水気のないキノコをプランプラン下げている高齢者が巷に溢れていることになるが、そういう最低限の話ではない。
銭湯や温泉に行くと、エチケット、恥隠し、など理由は一つではないだろうが、持参したタオルを下半身に当てる人がいる。
でも、やらない人もいる。幼児・少年期と老年期の男性の大部分である。
トイレに入っても、「便器で自分の男性器を隠す」ような意識があれば、それなりの位置に立つが、そもそも「見られてもいい」という感覚の人は立ち位置をあまり気にしない。この場合、子供は母親などの教育的存在が身近だから、割と立ち位置は意識する。






これらの要因が複合的に積み重なると、トイレのドアを開けた瞬間、「ぅぉわ」と小声で呟いてしまうようなアンモニア臭と、靴の底がビチャビチャになるような水溜り、という惨状が展開される。
最近では、主に清掃上の理由から、家庭では便器に座って用を足す男性(もしくはそうするように、女性のパートナーに要請される男性)が増えているという。
江古田ちゃんの母ばりの、
「日本男児たるもの、立っておしっこをするべきなのよ!」
という女性には惹かれそうになるが、毎日かあさんで西原が言うように、
「どんなに気をつけても飛び散る。それを掃除するのは私たちだ」
という「家庭で実際に掃除する人」の主張を前にしては、大抵の男性は頭を垂れて便器に座らなければならない。
仮に、今後これが日本男児の大部分に習慣化してくれば、将来的にはどこのトイレも汚れにくくなるかもしれない。
が、実際問題高齢者は「新しいことを記憶する能力」が落ちているものだし、第一長いこと続けてきた慣習を「じゃ、今日から大用の方で」と言われても、なかなか納得できないし身に付かないだろう。

と言っても、さてどれほど効果があるやら。
ということは現状「便器の外に尿が溜まる問題」を解決する現実的な手段は三つ。


  • 自分で掃除する。

ただ、公共機関のトイレを清潔に保つ努力は、本来公共機関自身がするべき。あと単純に他人の排泄物を、家族でも金もらってるわけでもない自分が、なんで始末せにゃならん。


  • 掃除の回数を増やす。

ただ、どこの自治体においても、省けるところは省いて(省かないところは省かないくせに)支出を少しでも減らそうという流れである。委託先の清掃業者の仕事量を増やせば、支出も増えるだろう。


  • 便器を進化させる。

これも導入するとなったら相応の経費がかかるだろうが、結局一番現実的なんじゃないかと思う。
第一大用の便器は、温熱式やら、ウォシュレットでも「ふつう」「やわらか」だとか、「それ要る?」って機能がてんこ盛りになっているのに、男性用便器は全くもって変わりばえしない。
つーか、使わないときの消費電力を抑える便座って何だよ。こういうもん作って「電力消費を抑えました!だからECOです!」とか、頭が腐ってるとしか思えない。
便器の隅にちょちょいとハエの絵を描くだけで、尿は飛び散らないで清掃費用も抑えたって例もあるし、アイディア次第で低コストハイリターンなもんができるはず。

名だたるメーカーのTOTOINAX様辺りには是非研究開発を進めて欲しい。