mixiで考える、ネット上のコミュニケーション

当然のことながら、前提として「コミュニケーションをとる」という意思がないと成立しないツールだなー、と。
SNSの利点というのは、

  • 実名での登録で個人の特定が容易になる環境を設定することで、利用者の言動の自制が期待できる。
  • 知り合いからの紹介という手順を経ることで、顔見知りのコミュニティとなり、一定の関係性を持つことができる。

というところ。
ただSNSの閉鎖性というのは、そもそも匿名が前提となってしまったネット社会においては、むしろ異端的な位置付けで、これが普遍的な支持を得るのかというとそうではないだろうし、そうならない方がいいんじゃないかとも思う。
実名で、己の立場を拠り所に発言する時に、人は匿名で言葉を発するよりももっと慎重になる。リアル社会での発言と同じように。
SNSでのコミュニケーションのあり方は、あくまでもネット社会におけるコミュ方法の一つの選択肢として存在すれば良い。目指すべきは匿名性コミュとの共存であり、お互いの短所を補いつつ、一定の利用者を確保して並立する。
そうなってくれればいいなぁ、と。
しかし、mixiの安全をかなり大きな部分で担保している閉鎖性というのは、もはや有名無実化している。2 c hの関連スレからmixiには簡単に入れるしなあ。斯く言う自分も。
そもそも有象無象で無限に存在し主張する数多の人格、というものの大部分は、それこそごく一部だけの目に触れるもので、その中から更に注目を集めてある程度一般に知られるものというのは、更に爪楊枝の先端部分くらいのものだ。で、更にその中から、例えば自らの発言で炎上したり、リアル社会のいじめなんかの構図が、そのままネットに場を移してくるなんてのも、報道等で一般に持たれている印象以上にごく少数なのだろう。
それを恐れて、女性なんかは「鍵付き」のSNSに避難している、なんて話をどっかで見かけたが、それこそ自意識過剰じゃないかね。

JIN(仁) (ジャンプコミックスデラックス)

村上もとかの、幕末医療ロマン。…渋いなぁ。村上もとかは、その渋い素材でしっかりとストーリーの構成されてる漫画を描く。
個々の話や、全体の構成なんかについては、長くなる上にエネルギーがいるから書かないが、先々週号の回で、主人公・仁の助手として、また将来の伴侶として登場していた咲のエピソードがあった。

川越藩主の奥方の治療を依頼された仁だが、奥方は自分の病を治療できない医師達に不信感を抱いており、仁の診療も拒もうとする。そこで仁は、助手として伴った咲が診療することを申し出る。

そして咲は、今まで仁の元で学んだ知識を駆使し、的確な診断を下す。
…おおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
いや、掲載誌で読んでいて、久し振りに漫画で、本当に心が震えた。この前のエピソードで、咲が自分の友達を助ける場面があり、そこでも、看護師として、また仁の傍らで彼を支えるものとして、咲がしっかりと成長を遂げている描写があったが、それは過呼吸の治療。
今回は、本格的な外科的処置を前提とする診察で、そこで咲は自分の成長を、前以上にしっかりと読者に提示した。
読み続けている身として、実際に時間の流れを感じさせ、着実な成長をさり気無い描写で伏線としながら、ここにきてそれを一気に開花させた村上もとかの手腕に酔いしれた。

JIN―仁― 1 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 1 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 2 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 2 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 3 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 3 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 4 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 4 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 5 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 5 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 6 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 6 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 7 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 7 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 8 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 8 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 9 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 9 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 10 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 10 (ジャンプコミックス デラックス)