インド 11月10日

漸く、most Fucki'n cityカジュラホからの脱出。バススタンドで待機していると、日本人が数人出現。滞在中は1人も見かけなかったというのに。
登場したバスは、外観は悪くない…のだが、なぜか座席配置が異常。自分たちの座る席と、その前の席の間が狭い。というか、狭すぎる。
普通に座っていると、膝が背もたれに圧迫されて、10分もするとジンジン痛くなってくる。





「…奥さん、ここ空いたから、座りな(CV大塚周夫)」
「あら、いいの?じゃ遠慮なく」
「おじさん!この間の、トラックの隊列を襲ったときの話、また聞かせてよ!」
「おいおい、昼間はタダのバスの車掌なんだからな、坊主。じゃあ、特別に聞かせてやるか。このカシム様の盗賊団の武勇伝をよ…」





というようなアテレコを、延々とやる馬鹿日本人2人組。こんなことを延々と出来るくらい、やることがない。俺自身は交通機関に乗ると、ボーっと外を見ているだけで時間が潰せる人間なので、長時間の移動もそれほど苦にはならなかったけれど。
このバスの車掌・カシムおじさん(仮名)は、少しこけた頬に、浅黒い肌、中東風のターバン(シーク教徒などがする、一般的にイメージする「インド的ターバン」とは異なる)、でかいサングラス。
と、インド人の中でも、風貌的にここまで怪しい奴はなかなかいないと思わせる、ナイスな出で立ち。
カジュラホ→サトナー間は約4時間半の道程。
夕食を取りつつ、2時間後に立つ列車を待つことに。
が、ここで入ったノンベジ食堂が大失敗。
山田FBは、フライドライスに、自前のユカリ。
俺は「インドに来たからには、インドのもの食べたいよね。2週間しかいられないわけだし」ということで、本当に無難に「チキンカレー」をオーダー。
数分立って目の前に運ばれてきたのは、骨に申し訳程度の肉が付いたチキンと、妙に黒くて水っぽいマサラ。
…いやいや、見た目で判断するのはね。ほら、食べてみたら案外ってことgマズー!!!
まず辛い、半端なく辛い。そして、味がナヒーン(ヒンドゥー語で、「〜ない」)。
塩をシコタマぶち込んで、何とか食べきる。舌は変にヒリヒリするし、この後乗った列車に揺られてたら、一晩中酔うし…。
サトナーカレーは、結局旅の終わりまで、カレーに対する恐怖を抱かせ続ける「トラウマ」になった。
さて、一眠りしたら、ヒンドゥーの聖地、日本人の思い描く、インド的なインド・ヴァラナシだ。