ACE COMBAT ZERO

エースコンバットシリーズの6作目。作品の位置付けとしては、5の外伝ということになる。
04から始めて、5をプレイし、今作にも期待していた。ここでエントリも書いたし、公式をチェックして、サウンドを聞いて嫌が応にも盛り上がった。





…えーと。あれ?あんまり、面白く…。
どうやら、自分はミッションを楽しむタイプであることが判明。というのも、今回のエースコンバットのテーマは「原点回帰」らしく、航空機同士の空戦に焦点を当て、敵のエース部隊とプレイヤーとの闘いを売りにしているのだ。
が。
これが、あまり面白く感じられなかった。自らの取るスタンスによってエーススタイルが変化し、出現する敵部隊も異なるわけだが、戦闘機動が部隊によってあまり変わらない。
古今東西、戦闘の基本は「自らは安全な位置を占位し、相手を攻撃する」ことなので、ケツの取り合いに終始することになる。同じような機体性能だと、ひたすら空をグルグル旋回し続けることになりかねない。
コンピューターは、ある一定の時間で戦闘機動を変えるので、ここに付け込む隙があるわけだが、もっと弱点に多様性があってもよかったと思う。
対戦機能を付けたのは、オンライン対戦への布石とも考えられるが、取り得る操作の選択肢が少ないので、特殊兵装を使えるのはほぼ会敵時のみ。あとはひたすら、旋回してのケツの取り合いである。これが、オモシロクナイ。
もし次作がオンライン対応になるのなら、チームプレイを基本にして欲しい。チーム対戦とか、用意されたミッションをチームで攻略するとか。
「上陸部隊を支援せよ」とか「味方輸送機を誘導せよ」とか、やはりいろいろな状況を楽しめるミッションの方がよい。
敵のルーチンや機動は強化されている。ステルス機能も強化されてるんじゃないかな?
空戦主体のため、機体の性能の差は出やすい。ファルモルは別格として、X02でプレイしたマップを、ドラケンで再びやったりすると、設定された難易度以上に難しくなる。当然だから仕方ないが、エリア88好きとしてはタイガーⅡやドラケンの非力さに泣ける。
馬鹿機体は、前作に引き続いてファルケンと、最終ミッションでの敵であるモルゲン。
つーか、モルゲンの散弾ミサイル強過ぎ。爽快感はあるが、強過ぎて逆に萎える。
プレイヤーの二つ名も、「リボンの機体」→「ラーズグリーズ」と来て今回は「鬼神(デーモンローグ)」…語呂が悪い上に、聞いた感じもカッコ悪い。
音楽で、カッコいいと思えるのは数曲に止まった。サントラ購入は微妙。
機体のカラーで、メビウスバージョンや、黄色中隊バージョンがあるのは嬉しい。XA-29のスペシャルカラーがエリア88の真バージョンになるのには吹いた。ウヒョー、ワカッテラッシャル。
馬鹿兵器の攻略は、今までと比べるとやたら簡単で、出番も少ないので印象が薄い。
と、不満ばかりつらつらと書いたけれど、そこそこ楽しめたとは思う。
4周してT氏に貸す。