自転車 8月6日

北上出発は6時。さすがにここまで北に来ると、朝が涼しい。
高低差も少なく、道はなだらかで走りやすい。北上盆地、というだけあって平坦な土地が続く。
11時には盛岡着。街には構造上のある一定の「セオリー」が存在するものだが、盛岡はそのセオリーから少しずれていた。駅と繁華街が不自然なくらい離れている。おかげで駅を探すのにグルグル走り回る羽目になった。
冷麺を食おうかじゃじゃ麺を食おうかひとしきり迷った末、じゃじゃ麺を食うことに。

盛岡冷麺は全国区の知名度があるが、じゃじゃ麺は盛岡に来るまで正直初耳だった。訪れたのは「不来方*1じゃじゃ麺」。旅行雑誌を立ち読みして記憶した場所に、店が存在せず、暫くグルグル走り回ってから、観念して通りがかりの人を捕まえたところ「住所はあってる。そのビルの『地下』」との答え。地下か…道理で見つからんわけだ。
じゃじゃ麺は、ウィキペディアの解説によれば、

盛岡じゃじゃ麺(もりおかじゃじゃめん)は、岩手県盛岡市でわんこそば、盛岡冷麺と並んで「盛岡三大麺」と称される麺料理の一つ。

第二次世界大戦前に中国東北部(旧満州)に移住していた岩手県出身者が、大戦終結後に、満州で食べた「炸醤麺ジャージャー麺)」を持ち込んだのが始まりだといわれている。茹でた平たいうどんに、特製の肉味噌とキュウリ、ネギをかけ、好みに合わせてラー油やおろしショウガやニンニクをかけて食べる。食べ終わった後の器に、卵を割り肉味噌を加え、茹で汁を注いでかき混ぜたスープを「鶏蛋湯(チータンタン)」と言う。

という食べ物だとのこと。ちなみに岩手出身のバイト仲間・岩君に「冷麺とじゃじゃ麺どっち食うか迷ってさー」と振ったところ、「冷麺なんて食わなくて良いですよ。うちの店の冷麺が一番美味いですから」と返ってきた。マジか。
じゃじゃ麺は食いでがあってかなり美味かった。




盛岡と言えば、ここに来た目的は壬生義士伝縁の地を訪ねる…ことであるはずなのだが、体力・気力の関係上無理なく行けそうな場所に絞ることにした。
市内で見たのは、石割桜と藩校跡地。

それぞれの場所に高札が立っているものの、観光地化するつもりはサラサラない模様。
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うだるような午後の暑さの中、吉村先生の細君、しづの生まれた雫石に…遠いので途中で諦め、繋温泉のホテルで温泉だけ入る。
この夜は、出発後初のキャンプ泊。テント泊まりは「旅の雰囲気」にはよくあうのだが、いかんせん疲労回復にあまり役立たないのがきつい。今回は北への旅だったので、夜半になれば暑さも和らぐが、これが西もしくは南となると最悪だ。
布団代わりの銀マットは保温と断熱に優れるので、冬のキャンプにはもってこいだ。…今は夏だが。
かくして、飯盒飯と、インスタント味噌汁と、納豆とベーコン&卵焼きをおかずにした食事を終えて、8時半には就寝。テレビがないと、やることが早い早い。

*1:こずかた