コダマの谷
入江亜季という人の名前を聞くのも初めてなら、その作品を見るのも初めて。
たまたまマンガ王に行ったら、コダマの谷は赤、群青学舎は青が印象的な装丁で、目に留まった次第。要はジャケ買いだが、この二つを扱ったエントリでは、そんな買い方をした人が多かったようだ。
森先生といい、入江先生といい、ビームの女性作家は良いなぁ。O村編集はさすが武闘派出版Å田書店出身だけあるね!*1
意識してかは分からないが、絵柄自体は古め。だが、古臭さは感じさせない。コダマの谷は同人誌だったものを収録したとどこかで目にしたが、その通りなら確かに背景、モブの描き込みやトーンの量は少なめ。ストーリーも、宮廷内の混乱を中心にしたアーサーが主人公の話なのか、それとも父親との確執から学園に残り続けるニール・ライダーが主人公の話なのかハッキリしなかったり*2、説明不足過ぎるところ*3があったりと粗い。
雰囲気は良く、心に残る場面*4もあっただけに残念。
特にウーナがツンデレっぷり全開でニヤニヤしてしまう*5。
アーサー「なんであんなにかわいいんだ!えがおなんかもう最高だ! 」
ウーナ「バカ!」
のやり取りとか。ニヤニヤニヤニヤ。
きちんと担当を付けた状態で、長期連載になったものを読んでみたい。
後半収録の「フクちゃん旅また旅」も、優しい雰囲気でよかった。どっちかというと絵本ぽいかな。海の神全然怖くねぇw。
- 作者: 入江亜季
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/08/31
- メディア: コミック
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