自転車 8月8日 その3

どう考えても、無駄金使ってるとしか思えないPRセンターを後にし、すぐ近くにある六ヶ所温泉へ。
どう考えても、「公衆浴場」的な六ヶ所温泉。…なんか道から、裏にある温泉汲み上げる機械みたいなの丸見えなんですけど。
まぁ中身もそれ相応に、あんま綺麗じゃない銭湯っぽいんですが、そんなことより体調がますますヤバいことに。
青森とは言えど、直射日光が燦々降り注いで、気温も30度超えているはずなのに。屋内に入ると、「涼し…ってか寒っ!」
温泉も、相当熱い*1と思うのだが、「あったけー…」と思わず溜め息ついてしまうくらいにしか感じられない。
正直体は相当参っていたはず。2階に食堂があり、ここでなら横になって休めそうだったのだが、…どうにも飯がなぁ。
ここは一つ、さっきの無駄金施設に賭けてみることに。
どうせ大したモンないだろー、という期待通り、普通に月見うどんを食す。
時間帯は、最も暑い2時。これで走るには、体力的にも精神的にも辛いものがある。というか、KO寸前だったので、食堂の影の駐車場で仮眠を取る。芝生に新聞紙を敷いて、横になる。
それだけで、体の中の「重さ」が、仰向けなら背中側に、うつ伏せなら腹の方に、澱のように移動する。
3時半まで寝て、出発。ダルさは取れていないが仕方ない。
緩やかだが、アップダウンは確実に存在する。原子力だけでなく、六ヶ所では風力発電も盛んなようだ。丘の上に、巨大な風車が何台も立ち並んでいる。

1時間ほど走ると、目の前に陸奥湾が広がった。坂を一気に下り、279号線に合流。再び北上を始める。

予定では、この日にむつまでたどり着くはずだったが、時間的にも、そして時間を犠牲にして強行軍をするだけの体力も精神力も残っていなかった。
横浜町の横浜温泉に入り、宿を探して一泊することに決定。
横浜温泉は、老人福祉施設を併設しており、結構見つけにくい。ここも、温泉というよりは地元の人が利用する銭湯のようなところ。
湯に浸かっても、相変わらず「温かい」としか感じられない。ダルさのせいか、ゆっくりとしか動けなくなってきた。
受付のおばちゃんに、「とにかく安い宿ないですか」と聞いたところ、風の谷というペンションを教えてくれる。しかも、そこの電話番号を、わざわざ娘さんにまで電話して聞いてくれて。…東北の人のこういう心遣いは素敵。昔青森に行ったときも、コンビニの前で休憩してたら漬物くれたりしたし。
6時過ぎに、教えてもらったペンションに到着。最近建ったのか、内装も綺麗。これで素泊まり3500円はなかなか。買ってきた栄養ドリンクと、好意で分けてもらった風邪薬を飲み、コンビに飯を食って就寝。

*1:検索して引っ掛かった六ヶ所温泉のレビューを見ると