自転車 8月9日

一晩寝たら、体が軽い。何とかいけそうだ。良かった良かった。
と思って出発したら、全然ダメだった。ダルさは幾分軽減されたが、寒気が止まらない。直射日光がガンガン照り付け、30℃はあるはずなのに、「暖かい」としか感じられない。日陰に入れば、もちろん「寒い」。寝巻き代りに使っていたジャージを、上から羽織ってちょうどいいくらいだ。
1時間ちょい走って、むつ市内に入る。今回の目的地の一つ、恐山に登るつもりだったが、この体調では厳しい。昔なら意地でも自分の足で登ることに拘っただろうが、割とあっさりバスという選択肢を選んだのは、大人になったと言うべきか弱くなったと言うべきか。
自転車をバラして輪行バッグに詰め、むつ駅でバスの出発時間まで休息。
一時間後には、恐山行きのバスに揺られていた。
「恐山」といえば、「日本三台霊場」に数えられる、「呪術的」あるいは「精神的」、いうなれば「内向き*1」な場所だと思う。お年寄りがいるのはまだ分かるのだが、「電車で日本全国の旅」的な若者、バックパックを背負った欧米人なんかは、なんだかぁ、と思ってしまう。
前者に関してはこっちも人のことは言えないのだが、「自転車」という旅のツールが、スポーツ寄り、というか、より「外向き」なベクトルである。
のに対して、どうにも「内向き」というか、「人生やら何やら、グチャグチャグチャグチャ考え続けてたら、変な方向に煮詰まっちゃって、自分探しの旅」のような、「観光」という、好奇心がモチベーションの行為とは違う、「この霊的な場所に来れば、何か答えが見つかるのだろうか…」な理由のような。
まぁ、全部想像だけど。
あとは欧米人。インドにもいっぱいいたよ。「Oh〜!オリエンタルスピリチュアルプレイスワンダホー」なバックパッカー
けっ。
ペッ。
こーいう外国人には虫唾が走り…人のこと言えないんだよな。

*1:こーいう表現しか思いつかないけど