雪の峠・剣の舞
ブクオフに行ったら置いてあったので、立ち読みして衝動買い。面すれー。
岩明均のマンガも、自分の感性とすごいあってるんだろうなぁ、と思う。結構歳行ってるって話だけど、年寄りにしか描けない侘び寂の味わいと、適度の力の抜け方*1、インパクトのある場面作り、と独自の世界観を作り出している。
佐竹家で繰り広げられた、戦国時代の生き残りである老臣たちと、戦国を知らない新世代たちとの権力争いを描く「雪の峠」。
家族を惨殺され、自らも暴行を受けた少女が、剣豪・上泉信綱の弟子、疋田文五郎に弟子入りし、復讐を遂げる「剣の舞」。
どちらも淡白で軽いが、カッチリ纏められていて無駄がない。中島敦の、山月記とかに通じるものがあると思うのだが、どうだろう。
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/03/21
- メディア: コミック
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*1:ギャグ的なノリとか。強弱の付け方が上手いんだと思う。多分