人格的な歪み

古新聞を眺めるのが、結構好きだったりする。
大学の図書室や図書館などにある、分厚いハードカバーの、図鑑のような縮小版である。
特に、大災害前後の日付の新聞とか。
その前日まで、全く何の予兆もなく、平和な*1出来事を綴った紙面が、一枚捲れば、そんなものが音を立てて瓦解し、崩壊していく。
その移り変わりの「様」を見ていると、感心する。
語弊を恐れず言うなら、「ワクワク」する。
子どもの頃、台風が来ると、「停電にならないかな、ロウソク使わないかな、堤防が切れたらどうしよう、床が水に使ったらどうしよう」とか考えながら、ワクワクしているのにも似た、「何か」が自分の中で生まれる。
そんな、リアリティを感じられない人間。
趣味の悪い、性格の歪んだ男の独語。

*1:一部では悲惨な事件や事故も起きているが