とりあえずビールP 「千早武士道」シリーズ

恐らく「きみの名を呼べば」初の試み(?)として、「ニコマス」カテゴリを立ち上げ、(なるべく)一日一回、hageの独断と偏見でプロデューサーの紹介させて戴きます。許せッ!
はてなが動画を貼り付けられるようにもなったし、今までより視聴のハードルは下がったので、気軽にお奨めを見てもらえるはず…だ。多分。


アイマス紙芝居

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というわけで、記念すべき一回目はとりあえずビールPにしようと思う。なんだかんだで一番好きなプロデューサーな気もするし。
アイマス紙芝居」タグでヒットする動画数は、2008年3月15日現在で466件。「アイドルマスター」タグの約26,000件の内の2%にも満たない弱小ジャンルである。比較対象として、ジャンル最上位4組*1は外すとすれば、明音Pのアイマス4コマシリーズ、「ふとましい人」こと、じろうPの伊織動画シリーズ、ともきPの動画漫画シリーズ、ゆさPのあずマンガ日和シリーズに次ぐ再生数。…まぁ再生数稼いでる大半は信者のリピートだとは思うんだが…。
あー、前から言ってるけど、週マスランキングのピックアップコーナーででも紹介されねーかなー。そうすれば今以上に…。




冴え渡るテンポと、キャラの一瞬を切り取る力

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取りも直さず、とりあえずビールPの作品の魅力は、スチル+音楽で表現する動画漫画において、決定的な要素となり得る各イラストの間のとり方、場面の緩急の付け方が完成されている(たまにおかしくなる時もあるが)ところにある。
漫画の面白さにおいて、極端なことを言えば画力なんて二の次で、コマの流れの総体としての「マンガ」を読ませる力がなければ、そんなものはただのイラスト集に過ぎない。
また例えばデッサンが上手いとか、構図が完璧とかの話ではなく、とりあえずビールPの「画力」の高さは、キャラクターの感情豊かな表情を、そのシンプルな絵柄で完璧に表現することで証明される。キャラクターに感情がきちんと載っているかどうかも、マンガを描く上での極めて基礎的な、そして必須の技能である。


選曲の妙

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スピッツナンバーガールGO!GO!7188ムーンライダーズキンモクセイ、シンバルズ、セラニポージ…などなど、ニコニコ、その中でもニコマス、というオタク要素の濃いジャンルの創作物の中にあって、この音楽守備範囲は驚異的とも言える。
音楽的に、よりヲタ方向に突っ走った作品にもいいものは当然ある。のだが、自分の性格上、「ヲタ的なものの中にあってヲタ要素を感じさせない」事物や人、事象に惹かれるので、逆にこういうセンスの人がアイマスを使っていいものを作っているのが嬉しくなってしまう。
特に、GO!GO!7188の「恋の毒薬」を使った「千早姫草伝(後編)」のインパクトは絶大で、GO!GO!7188を知る切っ掛けになったのは感謝したい。(恋の毒薬は、itunesの再生数トップ50の14位、69回)



旺盛なパロディ精神

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詳細は最後に載せた番外編で詳しく解説されている。これに関しては↑でも書いた「選曲の妙」にもかかってくる。とにかく、パロディの幅が広い。
網羅している作品的にも、「ああ、いい歳した人が書いてるんだろうなぁ(いい意味で)」と思える。一番使ってくるネタ元が、さいとうプロの時代劇作品群だなんて…ネタバレされるまで、視聴者の何人が予想できていたというのだろう。素敵過ぎるとしか言いようがない。
その他にも、幕末純情伝、究極超人あ〜る機動警察パトレイバー綿の国星シャリバンねじ式イデオンうしおととら…など、いや、こっちの偏見からくるヲタ像を見事にぶち壊してくれる。
こういういい歳した(多分。想像)大人が、こなれた表現で描くマンガは読んでいて非常に心地がいい。変な自己主張が入ってないせいもあるだろうけど。



これからも新作を楽しみに待っています。

あと何度も言うけど週マス編集部はピックアップコーナーで武士道シリーズを紹介するべk(ry

*1:アニメOPパロ傑作4選、とでも勝手に名付けようか。いずれも再生数20万を超える。