orgoneP 「寡作。だが、必ずやってくれる男」

最後に「男」って付けると、なぜかレオパルドンが思い浮かぶことに気付いた。
まぁ詳細な説明は、ここ↓
orgoneP - The iDOL M@STER ニコニコ動画まとめWiki - アットウィキ
を見てもらうとして、orgonePである。読みはオルゴン。自分がニコマスに引き込まれる切っ掛けを作った作品の製作者なので、個人的にはすごく思い入れがある。




D
記念すべき第一作目は、wikiによれば動画初製作でこのクオリティとか…。いやJBを持ってくる選曲センスもさることながら、曲とのシンクロ、テンポ、実写映像との組み合わせなど全ての点で爽快感、疾走感を感じさせる作り。
改めて見ると、映像改変などはないものの、技術に頼らずに自らのセンスと努力によって作られた作品だなと再認識させられる。
JBの曲を再発掘したという点でも功績はあるだろう。ニコニコ市場を見ても分かるように、この動画でJBのアルバムをクリックしたのは、約1800人中の約1600人にものぼり、購入した人間も130人を超える。amazon以外で買った人間、レンタルした人間も含めれば、数はもっと多くなるだろう。
orgonePの特徴とも言えるゴシック体フォントはデビュー作から多用されている。






前回とりあえずビールPの紹介でも触れた選曲センスという点では、orgonePもまた高いものを持っていると思う。
自分がニコマスにはまる切っ掛けとなった作品。曲とダンスのシンクロは完璧(完全に音と合わせるという意味では)ではないものの、高いレベルで実現されている。
髪や衣装を透過させ、南国の映像と組み合わせることで、夏のイメージが爽快感を伴って感じられる。
上記2作品については、H.264対応になったことでもあるし、是非とも高画質版での再うpを望みたい。







曲とダンスと実写映像という組み合わせにおいて、一つの到達点を示した作品であると思う。
orgonePの作品のもう一つの特徴は、実写映像の選択と使いどころの上手さも挙げられるだろう。そういう意味で、↓




この作品はアイドルマスター関連作品という観点から見た場合、その濃度の薄さにファンが反応し辛かった…ものの、実写映像を使う、あるいは撮影するセンス、技術がorgonePに一定以上の水準で存在することの証左となった。
…しかし実際「iM@S KAKU-tail Party 2」でリアルタイムで見た時には擁護コメを付けたが、「アイマス関係ねーじゃん」という批判コメにはいかんとも反論しがたい作品だなぁ。好きだが。






ダンス、ソウル、と比較的リズムを取りやすい音楽ジャンルから一転して、「Genesis of Aquarion」というテンポが緩めの曲を使用。
映像的にも、画面分割、切抜きなど、今までニコマス動画では比較的ポピュラーだったものの、未使用だった技術を初めて使った作品となった。(多分)
雪歩をメインボーカルに見立て、コーラスとして他のアイマスキャラを使う、というのはデビュー作でも使われた手法でもある。相変わらず曲とのシンクロが(音と完璧に合わせるという意味ではなく)高いレベルで実現されている。






レビューを書くために改めて紹介した各作品を見てみたが、決して高い技術が使われているわけではない。むしろ昨今のニコマス事情から言えば、ほとんどがローテクしか使われていないといってもいい。
にも関わらず、メインで出した6作品中2作品が6桁、3作品が5桁再生という人気を誇る背景には、選曲とダンス部分のシンクロの「センス」が間違いなく人を惹き付けているからだろう。曲の雰囲気に、逆にアイマスを引き込む手法には必ず「アイマスである必要性が云々」というコメントが着くが、orgonePはニコマスPV系MADで、自分の世界観を今まで通りに演出していってほしい。