開催日時の確認はきちんと行いましょう

先日、前々から山田FBと計画していた、森美術館の「チャロー!インディア展」。その鑑賞のついでに、「じゃあ、ちょうど文化庁メディア芸術祭もやってるから、去年と同じような行程で、国立新美術館に行ってから森美術館に…」という提案をした。去年の今頃も、山田FBとともに、平成19年度の文化庁メディア芸術祭を訪れたのである。

アート部門、エンターテイメント部門、アニメーション部門、マンガ部門に分かれて、それぞれの受賞作や推薦作品が展示されている。
アート部門やエンターテイメント部門はともかく、マンガ部門はもって実際に読める、もしくは内容を紹介するような展示方法がよかったのに…と思う。推薦作品に、もやしもんおお振りハガレンがあったのは嬉しかった。

写真があるので、印象に残ったものとあわせてつらつらと。
<以下略>
文化庁メディア芸術祭に行ってきた。 - 訴状が届いていないので、コメントは差し控えたい。



そういえば、地下鉄溜池山王駅が、ちょうどトンネル部分の修復工事中で、井桁型に組まれた剥き出しの鉄骨が、ポッカリ口を開けた闇に向かって「スウ」と伸びていく様は、なんだか見ていて非常にワクワクした。








さて、乃木坂駅で降り、そのまま国立新美術館へ直行。
…が、なんだか雰囲気が違うような…。
hage「あ…(開催期間)終わってる」
まさかの、「目当ての展覧会が終わっているオチ」。これがデートならちょっとした別れの契機になってもおかしくはなさそうだ。
それに代わって、というわけではないだろうが、どうやら、今は美大の卒業展示が行われているらしい。
山田FB「無料みたいだから、寄ってこうか」
と、器の広さを見せる山田FB。さすが、出会いと別れを経験して成長した男は違う。
さて、この美大の合同卒業展示会は、

東京の5美術大学、合同で卒業・修了制作展−国立新美術館
 六本木の国立新美術館(港区六本木7)で2月19日より、東京の5つの美術大学が合同で「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」を開く。
 参加大学は、多摩美術大学女子美術大学東京造形大学日本大学芸術学部、武蔵野美術大学。同展は、年に1度開く合同展。各大学の今年3月の卒業・修了生による油絵、日本画、版画、彫刻などのファインアート作品を展示する。
 今年で32回目を迎える同展は、2007年まで上野で開かれていた。もともと同時期に、東京芸術大学が上野の東京都美術館で卒業展を開いていたのに対抗し、私立の5大学が連合で開いてきたもの。
 今年の出展作品の内訳は、多摩美=342人、武蔵美=263人、女子美=205人、造形大=149人、日芸=72人の合計1,031人。
Web Magazine「エキサイトイズム」 | ism.excite.co.jp

「芸術」というものの良し悪しは正直全く分からないが、それに関する思いの諸々は後述するとして、なんとなく目に付いた作品を羅列していく。
注意として、作品名などを書いた当日のメモを参照にエントリを起こしている。なので、タイトル、大学名、作者名が食い違っている場合があるかもしれない。もし関係者の人が何かの手違いでこのションベンブログにたどり着いて、そんな過ちを見つけてしまったら、そっと指摘してください。




白一色で統一された空間に、作品が映える感じがいい。作品は油絵、日本画などのカテゴリ別になっており、上の写真は彫刻ブース。





こういうテレビを使った作品もあった。現代美術って言うんだろうか?それがキャンパスの中で展開される「絵画」でなくても、絵画コースの人が作っていたりする。。





もちろん卒業展示って物を見るのは初めてだったんだが、作品によってはその下に、交流ノート(記名帳?)が置いてあり、友人や関係者が書き込めるようになっている。
作品集や名刺が置いてあるところもあって、こういうところで商業的に売り込んでいったりするんだろうか。良く分からない。


  • 望んでいた世界に立つ 


ゲームキャラクターのような、半獣人の造形物。











女性の内側からキノコが萌え出様というのがエロスだな、と。














元々派手な造形の孔雀に甲冑を施して、さながら戦闘鳥類とでも呼べそうな姿になっているのがカッコいい。



薄暗い公園に置かれた、ネット式遊具の、その几帳面なまでの幾何学的な雰囲気を見て。




  • 雨声


淡い色使いのカエルが、黒い目をいっぱいに見開いているのが可愛くて。、




捻られたような体が、もがきながら拘束を突破しようとしている様がカッコ良くて。









そのまま通り過ぎていたら気付かなかったが、野外展示会場への順路は少し奥まった場所に、ヒッソリと案内板が立っていた。
モチーフは狂犬病の犬と思われる。鉄でできた体はガリガリにこけて、神経質な顔付きが、圧倒的に病的な雰囲気をかもし出している。




これも、女性が出しているのか、はたまた彼女を追う(?)赤い猫のような動物が出しているのか、黒雲が立ち込め、女性にまとわり付いている。恋愛の不安を表現している?




以上、なんにもキャプションが付いていなのは、メモがなかったのと、パンフレットと照合しても良く分からなかったもの。