踊る大捜査線

今更ながら、DVDで全巻借りてみた。再放送で何話か見たことはあったけど、通しできちんと見るのは初。
最初の感想は、
何  こ  の  水  野  美  紀  の  酷  い  大  根。
喋れるようになるまでは、悲しい表情の演技だけで何とかなったが、セリフが付いた回からは…アウチ。同じく、シリーズを通してヒロイン(?)である深津絵里が芸達者というか、演技が巧い分余計に…。
警視庁の中でも、本庁を「本店」、所轄を「支店」と準え、縦割りの行政機構として身動きの取れない警察官の悲哀、打算、駆け引き、上下関係の硬直化、部門間の縄張り意識と、そんな中でもがきながら「自らが正しいと信じることのために」動こうとする青島、その友情に応えようとする室井の姿を、余すところなく描く。
犯人役を主とした登場人物には毎回ゲストタレントが起用されるが、きたろう、ホンジャマカ石塚、売れる前の小池栄子辺りはまだいいとして、つぶやきシロー、篠原トモエらには、無常感というか、何か切なくさせるものを感じる。
深津演じる恩田すみれを付け狙うストーカー役として、伊集院さんが出てたのには吃驚した。さすが、幼少時母親に「あんた蛇のような目をした子だね」と言われただけのことはあり、その怪しい目付きの威力か、嵌り役過ぎてキモい。

踊る大捜査線(1) [DVD]

踊る大捜査線(1) [DVD]

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踊る大捜査線(6) [DVD]

踊る大捜査線(6) [DVD]

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連作になっいてる第10話と最終・第11話は、シリーズの中でも秀逸。
豪雨の中、真下を貫いた弾丸を必死で探し、検問を行う所轄の警察官たち。華々しい活躍とも無縁で、黙々と働く。様々な問題はあるが、曲がりも何も国民の大部分が、日常生活を送ることが出来るのは、彼ら名を知られることのない警察官たちが、犯罪を防ぎ、安全を守るために働いてくれるから。
警察官になった同期を思い出して、少し涙ぐんだ。