自転車 8月8日

朝起きたんたん、日が差したんたん。
東横インのいいところは、朝無料でオニギリと味噌汁と漬物を出してくれるところだと思う。腹ごしらえしてから出発できるのは、大変ありがたい。
この日も快晴。八戸の中心部を突っ切っていく。港湾都市という認識は持っていたが、漁港だけデカいのかと思っていたら工業地区もやたらと広かった。ただ、自転車で通行する人がいないせいか、歩道が荒れ放題で走りづらい。車道はトラックがバンバン通るので怖いし…。
地図の上では海沿いの国道を走っていくが、海は見えない。数百m内陸に道路が伸びており、アップダウンも少なめ。
住んでいる人に対しては失礼な言い方だが、こんな所にもこんなに人が住んでるんだなぁ、というのが正直な感想。日本全国、どこに行っても人だらけだ。さすが人口1億2千万だけのことはある。
国道338号線を北上していくと、三沢基地付近で視界が急に開けた。航空機の離陸→上昇ルートの直下らしく、戦闘機や輸送機が、轟音を上げて次々飛び立っていく。

おお、燃えるなぁ。ここにキャンプして、日がな一日空を見てても多分飽きないだろう。
地名というのは、古代に命名されたものが、音が変化していったり、あるいは書き表す漢字が徐々に変化していったりはするものの、近代まで連綿と使われているものが多いと思う。折しも、市町村合併により古きよき地名消滅の危機が叫ばれている昨今。
おいらせ町から三沢市にかけて、太平洋に注ぎ込む川の名は。
南から、
一目川
二目川
三目川
四目川
(中略)
九目川





…よっぽどいい名前が思い付かなかったんだろうなぁ。もしくは、住む人がほとんどいないから、なんのひねりのない名前でも、変更しようという考えがなかったのか。



六ヶ所村、倉内に入った辺りで一休み。暑い…暑いなぁ。あと腰痛いー。ちょっと横になるか…ああ、なんかダルい…。
と、この先ずっと悩まされることになる発熱の兆候が既に現れ始めていた。というか、この時は多分発熱していたと思う。体感的には、多分37℃半くらい。
しかし、進まないわけにも行かない。バスもなければ、電車もない。コンビニなんて、存在すら忘れるような場所だ。人家も疎ら。通るのはトラックばかりだし、人力で進んでいくしかないのだ。
原生林が延々と続いていく。沼沢地らしく、左手には湖が広がっている。