自転車 8月8日 その2

なんだかんだ旅の目的の一つに据えていたのが、六ヶ所村の原燃サイクル施設を見ることだった。
原生林を貫く道路を走り続けると、突然港が現れる。漁港、という雰囲気のない港で、でかいクレーンがデンと備え付けられている。港の周囲にはフェンスが張り巡らされ、同じくフェンスに囲まれた道が繋がっている。使用済み核燃料の搬入港のようだ。
更に走っていくと、今度は森の中に立派な街が現れる。
六ヶ所村である。
公共施設、社宅、道路、どれをとってもきちんと整備されている。だが、人気はない。
街から15分ほど走ると、サイクル工場の門と、隣接する*1六ケ所原燃PRセンターが見えてくる。
サイクル工場は、フェンスで仕切られた、その遥か先だ。

PRセンターも、三階建ての円柱型の建物で、すぐ近くには食堂もある。

…にも関わらず、…なにこの…なに?
3Dシアターがあるから、原子力の仕組みとかを立体映像で分かりやすく説明してくれるとか、そういうのがあるのかと思ったら、妙なオリジナルキャラクターが、
「右目で見えるマスと、左目で見えるマスの中の文字を組み合わせてみよう!」
とか言うので、「原子力サイクル」等の、何かしら原子力に関係性のある言葉が見えるのかな、と思ったら、





「オ…レ…ン…ジ…」






舐めてんのか。
2階には、原子力発電の仕組みを、ゲームなどで分かり易く説明するブースだという。

…のだが、壁に埋め込まれたゲーム画面には、ファミコン時代並みの映像で、これまた原子力とは何の関連性もないゲームのデモ画面が流れ続けている。
セガサターンのコントローラーって久しぶりに見たよ。
1階と2階は、核燃料サイクルの仕組みを巨大な稼動オブジェで説明するブース。…ここが一番まともだったが、案内する人がいるわけでもなく、ネオンがピカピカ光ってゴトゴトオブジェが動くだけ、という…。








す   ご   い   無   駄   金   の   使   い   っ   ぷ   り。

*1:とはいっても、自転車で移動すれば5分はかかる場所にだが