苦手物

病院で老人とコミュニケーションを図るに、自分なりのテンプレと言うものがある。
歳、出身地、居住地、伴侶、兄弟、両親、子供、孫、好きな食べ物、嫌いな食べ物、好きな音楽、資産の有無、預金通帳の場所…etc。
で、嫌いな食べ物を聞くと、これが結構ある。大抵の老人は、「戦争を経験してるし、物が食べられないときの方が多かったんだから、好き嫌いとかないんだろうなぁ」と侮るなかれ。「嫌いなものはない」と言い切る人でも、よく食事を観察していると、高確率であります。
そりゃ、嫌いなものはわざわざ食いたくないよな。食べ物がない時代ならともかく、ある時においては。





で、このテンプレが自然に組み上がっていくあたり、自分の嫌いな食べ物を振り返ってみた。
1-わさび
2-練りカラシ
3-昆布
わさびもカラシも、あの口の中を蹂躙するような刺激がまずダメ。あと臭い。なので、寿司を食べる際にはサビ抜きで、刺身も醤油のみ。
おでんにカラシ?貴様!おでんを殺すきか!
昆布に関しては、昆布出汁のものはイケる。細かく切った佃煮もOK。…だが、昆布巻きとか、おでんの昆布とかはアウト。喉が飲み込むのを拒否する感じ。
昆布はともかく、わさびとカラシに関しては、言うたびに馬鹿にされるのがちと辛いところ*1。それが「子供の味覚」というならば、俺が「大人」になって、普通にわさびやからしを食える日はいつ来るのか知らん。

*1:わさびとカラシだけに