次世代規格は(以下略  Part.2

昨日書いたのが、いまいちまとまらなかったんで。
要は何を言いたいかというと、
1.現在進行中の次世代規格(主に総称としてのメディア)への移行は、周囲(メーカーやマスコミ)が煽るほど進んでいないし、進む必要は今現在無い。
2.なぜなら、前世代の規格すら十分に普及していない状態では、より高次元の製品に対して、その価格に見合うほどのメリットがない、とユーザーに映るからである。
3.それなのに笛をこれでもかと吹きまくって、ユーザーを踊らせようとしているメーカーとマスコミが押し付けがましい。
この起承結を言いたかったんよ。




地デジで高精細・高画質の映像が見られます→その放送を、劣化無く視聴するには、それなりのお値段の専用の機械が必要です。(ブラビア)
次世代DVDで、高精細・高画質の映像が見られます→その映像を、劣化無く視聴するには、それなりのお値段の専用の機械が必要です。(ブルーレイ)
次世代ゲーム機で、高精細・高画質の映像を用いたゲームが遊べます→そのゲームを、劣化無く遊ぶためには、それなりのお値段の専用の機械が必要です。
(PS3)




あれ?全部ソニー系列?
いやまぁ三位一体でやってる所って、ここくらいしかなかったから例に取っただけで、他意はない。
上の3条件は、三竦みの状態で、一つが欠ければ他の二つの価値も幾分か下がる(例えば、PS3にブルーレイ再生機能が無ければ、「ゲーム機」というくくりで更に売り上げが低迷するのではないか。ブルーレイを使わないなら、わざわざ前世代のメディアに収録された映像を、次世代規格のTVで見るメリットは少ない。ハイデフのTVが無ければ、どんな高精細・高画質の映像も、そのままの規格で見ることは出来ない…ああ、また論旨が混乱してる…のは分かってるんだけど)ことになる。
全部揃えれば、一番安い組み合わせでも約13万円…供給が、無理矢理需要を生み出しているようにしか見えないのは気のせいか。
で、要はそこまで高画質・大容量の製品にこだわる意味が果たしてあるのか?と言えば、「全くない」とは言わないまでも、メーカーが想定しているよりは「遥かにない」と思う。




ゲーム機を例に取れば、*1PS3Wiiの方向性は初めから違った。
「高価なレストランで食事をした時の代金と、 社員食堂での食事の代金を比べるのはナンセンスですよね?これは極端な例ですが、まさにそういうことなのです」と豪語したように、高画質の映像に対する需要がある*2と見込んで作られたPS3
大してWiiは、コントローラーに見られるように、ゲーム本来の面白さを更に追求して作られた。
発売後に出された実績は、ご覧の通り。
今まで通り縦方向への伸びを追求したPS3に対して、Wiiはより奥行きのある伸び方を目指した。
PS2である程度の地点に到達したグラフィックスに対する満腹感は、ユーザーの大部分から消えていない。




媒体で言うなら、DVDの画質とコンパクトさ、コストパフォーマンスに対する満腹感は(以下略
そして、その利点はまだ十分に開発されきったわけではない。
そんな状態で、次の段階への移行を盛んに促されても、食欲をそそられるどころか、むしろ鬱陶しささえ覚える。
…のは俺含めてごく一部なんだろうなぁ多分。





はい、グダグダな上にこれにて完結。

*1:まぁPS3は「ゲーム機じゃない」と言い張られてるが

*2:ソニーが思い込んでいた