インド 11月14日

深夜零時のチェックアウト…とか言うとなんかロマンチックっぽいが、そりゃ日本での話で、インドとなると話は180度違う。普通に怖いよ。
夜の路地は昼間の喧騒が嘘のように静まり返り、不気味なくらいだ。山田FBが前を行き、俺はその後に続いて絶えず後方警戒。所詮道場拳法だが、ないよりマシの心得で気を張る。生兵法はケガの元なんて諺もあるが。
路地から大通りに出ると、祭のせいか意外と人出があった。
リクシャを拾って、深夜のヴァラナシを行く。冷気を含んだ風に包まれ、まだ暗い空を見上げれば、星が光る。
幸い何事もなく駅に到着。構内は魚河岸の魚のように雑魚寝インド人が累々。
予定表を確認しに行く。乗車する列車は、午前一時半出発予t…あれ?列車番号の横の到着時刻が違う。
…3時?




仕方なく駅構内で、インド人のように寝転がる。いつの間にか本当に寝ていて、山田FBに怒られた。
そのご、列車が来るまでホーム上の橋の上に座して待つことに…寒みー!!!!2人で新聞紙を敷いてその上に座り、更に新聞紙を被って暖を取っていたら、通りすがるインド人に軒並み笑われる。お前ら笑える立場じゃねーだろ!
ボーっと待つのも退屈なので、二人して延々とシリトリ。何が悲しくて、二十歳を過ぎた男2人、インドくんだりでシリトリを…。虚しい遊び。まぁいい、考えない考えない。




今回は寝台で、リュックを枕に再び本気で寝ていたら、山田FBからお叱りを受けた。油断するな、と。
列車の中を行き来するのは、乗客ばかりではない。
チャイ、サモサ、ビスケット、豆、コーヒー、何でも売りに来る。普通の物乞いも来れば、拝み屋*1も来る。コーヒー売りは、着脱式の火桶を付けたやかんでコーヒーを売っていた。アナログ装備だが、感心した。




4時間遅れで駅に着くと、毎度御馴染みリクシャワーラーが群がってくる。
適当にオートリクシャを見繕い、一路ブッダガヤーへ。

*1:勝手に人を拝んで、拝み料を無心する物乞い。頼んでいないので当然無視すると、やがて去る