同じ病院内とは言っても

3月1日を以って、就職から一年が経った。…とは言っても、だ。資格のない介護職員なんて、実際問題としてトウの立ったおばさんや、看護師になろうとする社会人崩れ、あるいはリストラされたか、あるいはされる前に自分から辞めたか、の競争社会からあぶれた人間が着く職である。





いや、夜勤明けでテンションがおかしいから毒を吐いてるのかと、自分でも省みて、もう一度考えてみたが、どうやら事実らしいんだ。これが。
とりあえずフォローというか予防線として。「そういうわけじゃなく、介護という仕事に高い志を持っているけど、何らかの止むを得ざる理由で資格を取るのが困難な人も大勢いる」のだ。ろう。多分。





フォロー終了。
就職してから半年は介護療養病棟に所属していたが、病棟の改装を機に一般療養病棟に異動となり、また半年を迎えて現在に至った。
異動してみて思ったのは、「介護型って…楽だったなあ」ということだ。病院とは言え、病状の落ち着いた人が集まっているから、勤務体制として人が少ないとは言え、看護師だって一般病棟よりは楽なはずである。今の病棟では、看護師は1時間前出勤*1で、2時間残業して帰っていく人も多い。介護病棟では、大体みんな定時に帰っていた。
介護職にとっても、夜勤は2人*2体制で、コールの少ない日には、夜の2回のおむつ交換以外は、お菓子をつまみながらお喋りしたり、時間がくるまで延々本を読んでいたり*3と、楽な職場であった。
まぁこれに関しては、入職して日の浅い俺が、担当患者を持っていなかったからというのもある。ケアマネの配置がない、あるいはケアマネの資格を持つ人がいない、という状況の部署が多いこの病院では、無資格の介護職員が介護計画を立てていた。多くの人は介護計画を夜勤の時間を使って作ったり、修正したりしていて、それなりに忙しそうだった。
立場で言っても、看護と介護は(やはり若干介護の方が軽いものの)ほぼ同じ立場であり、朝の申し送りもナースステーションで一緒に行い、夜勤者は発言の機会もあった。



一般病棟は「医療」が主眼であるから、立場の軽重で言えば圧倒的に看護師が重い。介護職は独自の領分はあるものの、悪く言えば下働き的なポジションに徹する。申し送りは看護師だけが行い、介護職はナースステーションの外(看護師の数が多いから、中に入り切らないという理由もあるが)で傍観し、発言することもない。冶金も介護職は1名だけで、介護型のような時間のゆとりもない。

*1:早い人は

*2:看護師は1人

*3:30分間隔で巡視はある