インド 11月18日 その3

長距離を走るバスが、途中に数回休憩を挟む。ネパール方面に進んでいくに従って、街、というよりは村レベルの場所で停まる。
まだ体調の回復しない山田FBをバスに残して、村の四辻に出ている路上チャイ屋でチャイを注文する。
田舎だからか、チャイの値段も大分安い。一杯2Rs。
入れたてを作ってくれるので、今回はインドにおけるポピュラーなチャイの入れ方と、その仕事ぶりをしっかり見ることができた。
ベコベコのアルミの鍋に、茶葉をバッとぶち込んで、ミルクと、目の荒い砂糖を投入してグラグラ煮る。
うーん、シンプル イズ ベスト。この先のラクソウルで飲んだチャイ屋では、飲み終わった後のガラスコップを洗う水槽が用意されていたのだが、水を変えないので水槽が白く濁っている。そこに、コップをサッとくぐらせる程度の洗浄である。
だが、そんなんでも平気で飲んでしまえるようになる。人間やはり慣れだなぁ。





チャイ飲んで立ちションしてバスに戻…もど…。あれ?乗ってきたのって、あんなバスだったっけ?
でも、乗ってきたバスに良く似たそのバスには客の姿が…。
あれ〜?と呑気に思いながらウロウロしていたら、
「何やってんの!こっちこっち!」
体調が悪いのに声を張り上げて呼ぶ山田FBの姿が。
どうやら俺がバスを降りた後に、バスの交換があったらしい。…降りる前に言えよ。
今度は大分ダウングレードしたバスに乗車して出発。地名が分からないので、今現在どこを走っているのかも皆目見当が付かない。日が落ちて、辺りは徐々に薄暗くなる。真っ暗闇をバスが爆走していくのは怖い。街頭なんぞもちろんない。道も少しずつ悪くなり、ガタガタと上下にバスが踊る。






ラクソウル。約9時間かけて到着。…地球の歩き方の、ムザファルプル経由でも6時間てのは、どの口で言ってんだ?流石に3時間誤差はキツい。