こういうのを持っていると看護師っぽいね。

聴診器と、水銀血圧計の校内販売があった。業者は2社で、一方は3M社のリットマン聴診器をメインに、もう一方は国産の…名前忘れたな。
とにかくリットマンを扱う業者の方は、盛んに「今も昔も、TVドラマや映画に出演する医者役や看護師役が持っているのは必ずリットマン」というのを謳い文句にしていた。

確かに、女性メインの客層で、そういう販売方法も有効だしありなのだと思う。少々鼻に付いたが。
色々聞き比べてみると、確かに拾う音は値段と比例している。値段の幅は、¥3500〜¥8500。素材もステンレスとアルミという違いがある。ステンレスの方が重いが、音を通しやすくて聞きやすいのだそうだ。
一応聴き比べた結果と、上で腐しておきながらネームバリューも考慮に入れて、リットマンの高い方のやつを購入。ネームも入れて¥9300。
どうせしっかりした収入が入ってくる頃に買う機会があれば、高くて良い物を、的な思考になるのは目に見えているので、それなら学生価格でいくらか安いことでもあるし、と。
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しかし、聴診器は単純な道具だ。原理で言えば糸電話と同じである。
wikipediaによれば、

1816年、フランスのルネ・ラエネクが子どもが木の棒の端に耳をあてて遊んでいるのを見て聴診器を発明した。

まあ果たしてこれを発明といっていいのか、という話。
約200年間、素材は変えつつも、大元の形状はほぼデザイン変更がないであろうことを考えると、既に誕生時から完成された器具だったことになる。子供でも考え付くような構造なのに、大したヤツだ。
ところで先生には「看護師が聞くなら、値段はそこそこ安いのでも十分」言われた。つまり大体の心音が聞ければ(脈が強い弱いとか、回数とか、拍動のある程度の種類とか)、看護師が何らかの判断を下すのに必要な情報は取れるのだろう。それ以上は、医者の診断となり、医者は更に高度な情報を集めて診断を下さなければならないので、値段も高くて音も良く拾える聴診器が必要になる、という理屈。




音の聞き比べでは、自分のとクラスメイト(男子)のを交互に聞いてみた。
…あれ?俺って除脈なのか?というくらい、脈拍が遅い。後に基礎看護技術の授業で脈を計測してみたところ、54回/分。基準から言えば除脈である(成人の脈拍数は60〜100未満)。スポーツをやっている人は、正常時の脈拍数は50前後(もう少し遅い人もいるらしい)だというが、俺今スポーツやってないしな…。
友達の脈が速くてビックリした。