何となく腐女子の態度を好きになれない理由。

mixi(笑)で、おお振りについて書いてあるコミュへの投稿やら、日記やらをいくつか読んだ。
大体どれも、今回発覚した、しのーかの阿部への想いについての言及である。…まぁ、俺も取り上げたけど。
おお振りファンに関して言えば、アフタヌーン掲載の中では女性ファンが多い印象がある。(あくまで印象だけど、少ないということはないはずだ)
で、その女性ファン…あえて腐女子と呼ぼうか。
この人たちの反応は、割と否定的だ。
おお振りにおいて、メインの登場人物たちは男子高校生で、彼女たちは大抵同年代かそれ以上の年齢だろうから、自らを投影しやすい(俯瞰できる立場にいる)モモカンはともかく、彼らと同列にあって恋愛をしようとしているしのーかは、いわば恋敵のように見られている。
一方では、至って腐女子的な「自分の好きなCP」を壊そうとする存在についての敵愾心もある。






あえて彼女らに腐女子というレッテル張りをして、更に腐女子=オタクというレッテル張りをする。
この場合のオタクとは、マンガ、アニメ、ゲームを始めとした二次元的サブカルを好きな人と定義して、そこから二次元的サブカルが好きな自分が弾き出す答えは「こいつらと一緒にすんじゃねーよ」となる。
…と言うと、彼女らからしてみたら「そりゃ願ったり叶ったり」なのかも知れんね。それはそれで腹立つが。
そもそも彼女たちが「このマンガが好き!」という宣言は、登場人物のカップリングが好き、という意識の、無自覚な拡大の結果じゃないか?
そのマンガの面白さがどうこうと言うより、「私の好きなCPが否定されないから、このマンガを読みたい」というのが彼女たちがマンガを読む原動力で、その原動力を根拠に「マンガが好き」という風に言われてしまうと、大いなる違和感を感じてしまう。
例えば今回のおお振りの件にしたって、
「『おおきく振りかぶって』好きです!」
「登場人物は阿部と三橋が好きです!」
「でも、今月号で自分の好きなミハベのCPが壊されました!」
「もうテンションがた落ちです!」
「だから、もうおお振り読むの止めようかな!」
とか、お花畑なこと言っている人も現実にいるわけ。




お前は、ただ自分に都合の良い登場人物の関係が妄想ができなくなったからって、そのマンガを見切るのか?
それは本当に「おおきく振りかぶって」というマンガが好きだったということになるのか?
で、そんなお花畑ちゃんが「この作品で高校野球の魅力を〜」とか言ってるのを見ると、もうなんというか溜息しか出てこない。作品愛のないヤツが、「この作品」とか言うなよ。
登場人物もマンガを構成する主な要素である以上、これに魅力を感じるのは至極自然なことだ。だが彼女らの場合、「登場人物とその相関関係」という要素と、その他の要素のバランスを著しく欠いているように見える。
俺もマンガ好きだと自負している(好き嫌いはあるけど)が、作品を、もう少し総体として、バランスをとって読んでいるつもりだ。
要は、俺の方がこの作品を正しく愛してるぜ!という自慢である。おぉ、自分でここまで書いてみて思った。気持ち悪いぞ、俺。





*1ある論評、あるいは批評、あるいは誰かの何気ない一言が、それが善意であれ、悪意であれ、嘲笑であれ、賞賛であれ、俺を含めた広範な意味での「オタク」に向けられたものであったなら、(叶わない願いだが)せめてそれには二通りの、「腐女子への」「腐女子でないオタクへの」ものに分けてほしいと思う。

*1:ここまで書いちゃったから自重せずに。