ネパール 11月23日

前日、日本の習慣や文化を教えて欲しい、というウッタムさんからのお願いがあった。
ウッタムさんは、早朝自宅で日本語教室を開いていて、そこで通学前の大学生に日本語を教えている。なんだか面白そうだったのでお邪魔することに。
「突撃!隣の里子訪問」から帰宿して、山田FBと日本の季節ごとの行事、習慣、伝統芸能、食べ物、昔話などを洗いだすも、当日になってその相方は「眠い」との理由でベッドから出ようとしない。
仕方ないので、一人ぽつねんとホテルの前で待っていると、ウッタムさんがバイクで颯爽と登場した。
「乗ってください」
「ハイ…って、ヘルメットがないんですけど」
「ダイジョウブ」
まさかネパールでタンデムをするとは思わなかった。しかもノーヘルで。ただインドと違い、ここはネパール。警官のいる場所ではバイクを降りてやり過ごす。
10分ほど走って、ウッタム宅に到着。
インド大使館に近い3階建ての建物で、傍目にはかなり立派に見える。ウッタム一家は、ここに夫婦と子供、母親、弟と住んでいるそうだ。
屋上で、奥さんの入れてくれたチャイと、焼きたてのシェル(米で作った細い輪っか状のドーナツ)をいただきながらマッタリ。

50年くらいまでは、この辺りは畑ばかりで何もなかった。ここ4〜5年でどんどん宅地化が進んだ。
ネパールでは、土地付きで家を買って(ただし、買った時に家は存在しない)、一年くらいかけて家を建てる方が安く、建売は高いらしい。
などと雑談を交わしているうちに、生徒が到着。
昨日会ったナリナさんと、少し背は低いが男前のサンジャイくんの二人だ。
自宅の一室が、ホワイトボード、長いす、長机を備えた教室になっていて、日本語教材も豊富に備えてあり、なかなか本格的。
ウォーミングアップにドリル形式の日本語の練習問題を一通りこなすと、早速「何か話してほしい」と。
昨日出したネタは小難しく考え過ぎたなー、一体何を話せば…と今更ながら困っていたら、ウッタムさんが干支の話を振ってくれた。
それを糸口にして、人口、名前、気候、交通のことなどを話す。




8:40に授業は終了。ウッタムさんはこのまま出勤し、ナリナさんとサンジャイくんは登校するというので、学生二人に付いていくことにした。
雑談しながら…だが、向こうは英語は比較的自由に操るが日本語がいまいち、こっちは日本語なら何とかなるが、英語は丸出だめ夫なので、意思の疎通がうまくいかない。
…はずなのだが、彼等の学校が終わる11:30に再開する約束を交わして帰宿。