ホーリーランド

次の相手はキックボクシングですか…。
つか、白泉会の長田といい、ボクシングの山崎といい、今回のキックの人といい、第一部(勝手にこう呼ぶけど)のライバル(ショウゴ・マサキ・土屋・吉井・加藤・岩戸、…って列挙しただけでもかなり戦ってるのね)とかと比べて、著しくキャラが薄い。
しかも、あまり強さを感じさせない。闘いの中で一度は優がピンチになる描写自体は変わらないが、ユウが勝つイメージができすぎていてそれをピンチだと感じられない。
インフレについて行けなくなった、という見方もできるけど、第一部のライバルたちが(強弱に余り関係なく)その後もレギュラーとして出演していることを考えると、単純にキャラが弱いだけなのかも。
このマンガは、作者の「競技者は、ルールを逸脱した闘いには対応できない」みたいな主張が、表現に露骨に表れている気がする。それはそれで嫌いではないのだが、「元々格闘技が生まれた背景を考えると、何にもできないってのはどうよ」と、元競技者としては思ってしまうわけで。
…まぁ、所詮やってたのは大学の部活での少林寺拳法でしかないわけですがね…。
格闘マンガは「野性vs技術」をセオリーとして話を成り立たせているものが圧倒的だ。今回も「野生(=路上の格闘)」ユウに軍配が上がるんだろう。
ここ最近、更に格闘薀蓄マンガみたいになってきていて、ドラマ部分に余りスポットが当たっていない。マサキや吉井との因縁にも決着が着いちゃったしね…。
なんだかマイとの絡みでドラマ性を無理矢理出そうとしてる匂いもあるような。
しかし、土屋は解説者キャラだけでなく、「渋いんだけど気さくなお兄さん」キャラまで付いて来たのか。土屋好きだからいいけど。
影の主人公であるはずのマサキも引っ込み気味。
ホーリーランド」で検索かけたら、今までトップに来ていた下北沢少年群じゃなく、テレ東のドラマ公式ページが出ていた。見たいなあ…テレビないけど。

ホーリーランド (8) (Jets comics (052))

ホーリーランド (8) (Jets comics (052))

9巻と10巻は、3月、4月に発売だってさ。