いきなりはっぴぃベル

2001年発売の、テリオスの美少女PCゲーム。…もう6年も前か、としみじみ時の流れを感じてしまうのは、若さを失いつつあるからなのか知らん?
T氏に貸していたのだが、このほど久しぶりに手元に戻ってきたので、改めてやってみることに。



T氏なんかはゲームフリークなので、PCゲームにもゲーム性を求める発言がたまに見られるが、俺はその手のゲームは範疇外。ままにょにょとか10分で放り投げた。絵とテキストがよっぽど好みなら別だけど。
AVでも前戯とフェラはすっ飛ばしてみる方なので、PCゲームも「ウダウダ『ゲーム』やらせないでいいから、早くエロ見せろエロ」てなもんである。ストリップ嬢に「いいから早く脱げ」とか野次飛ばしてるオヤジと大して変わらん。
で、買うのはいわゆる「抜きゲー」ばっかり。




さて、テリオスの作品は、元々横たまの絵をブランドにしてゲームを作っており、俺自身もその横絵のムチムチ具合が好きなのだが、この作品でも、年増園から炉までヒロインを用意して、すべからくキャラの肉付きがいい。ひゃっほう。
ゲーム性はほぼ皆無で、各キャラに対応した選択肢を選べば、自動的にエンディングに辿り着く仕組み。
かと言って、ゲーム自体が面白くないかというとそんなことはなく、はぴベルの前にプレイしたエリュシオンにも言えることだが、話の作りが丁寧で、それぞれのキャラにまつわるストーリーが非常にバラエティに富み、面白い。
あらすじとしては、

天涯孤独の身の上だった主人公の元に、ある日突然メイドが押しかけてくる。
彼女は、主人公の父親に仕えていて、つい先日亡くなった主人の遺言を果たすために訪れたのだという。その遺言とは「息子のために用意した6人の許婚と息子を結婚させること」というものだった。
しかも許婚は、「田舎から上京したばかりの転校生」「欧州の小国から来日したお姫様」「アイドルの同級生」「担任の女教師」「後輩の不思議少女」「義理の妹」なのだ。
メイドに押し切られ、一週間後には6人の内の誰かと結婚する羽目になってしまった主人公は、戸惑いながらも、許婚と仲良くなろうと試みるのだが…。

ハーレム物でございます。いいねー。
買った当初は、誰を目的でプレイしていたのか…多分、担任の美智子先生だろうな。あとパステーテ姫*1とメイドの椎子さんか。
んが、しかしである。
今作品においては、「転校生」向坂つぼみが、ねぇ。元来メインヒロインには全然反応しない性質なのだが…なんだろう、ツンデレ設定だからなのか。
かつてT氏が「ツンデレで重要なのは、落差とデレるタイミング」と言っていた気がする。このツンデレに必要なバランスが、かなり絶妙にブレンドされているキャラだと思う。
彼女は心臓に持病を抱えていて、この年になるまで、病室以外の世界を殆ど知らなかった。幼い頃、見舞いに訪れた主人公との結婚の約束を信じて上京するが、お互いそうと知らずに迎えた再会が最悪だったため、事情を知ってからも素直になれず、ことあるごとに主人公に対して可愛くない態度を取ってしまう。お互い、心の中ではメロメロなのに、表面上は素っ気無い風を装って、更に2人とも「あいつは自分のことが嫌いなんだ」と勘違いして…あぁんもう!あぁんもう!




…気持ち悪いな俺。
陵辱エンドも「これ陵辱か?」と思うような、ハッピーな終わりなのだが、こちらでは主人公が約束を思い出さず、つぼみがそれを心の奥にしまってしまうのが切ない。逆の順番でクリアすれば良かったが、今回は幸福エンド→陵辱エンドの流れでプレイしてしまったので、陵辱ルートでのプレイにすごい罪悪感が…。「(俺のせいじゃないけど)思い出せなくてごめん…」みたいな。
その他のキャラのストーリーも、起承転結がはっきりしている良作。

いきなり はっぴぃベル

いきなり はっぴぃベル

*1:ツルペタだけど、そこよりも「強気なお姫様」設定に弱い